「今さら聞けない」シリーズ、第2回目の投稿です。
今回は、「サーバーとは何か」について分かりやすくお伝えします。
- 今更聞けないけど、知りたい方
- 教養として知っておきたい、ビジネスパーソンの方
- プログラミングの授業に悩む、小中学校の先生方
- お子さんを持つ、親御さん
もくじ
サーバーとは何か?
「サーバー」とは、「サービスを提供するコンピュータ」のこと
「サーバー」は、英語では「Server」と書きます。
コンピュータ用語以外では、「給仕する人」や「(球技で)サーブする人」という意味があります。
身近なものでは「ビールサーバー」という言葉に使われているように、何かを提供するというイメージがあることが分かります。
コンピュータの世界では、「サーバー」とは、「ネットワーク上でサービスを提供するコンピュータのこと」です。
ちなみに、「サーバー」と「サーバ」は同じ意味です。
では、「サーバー」で提供される「サービス」には、どのようなものがあるのでしょう?
具体的に見ていきましょう!
サービスとは何か?
ホームページ/メール送受信/ファイル共有など、さまざま
「サービス」には、ホームページ(Webページ)を提供するサービス、メールを送受信するサービス、ファイルを共有(保存)するサービス、データを保存するサービス、などがあります。
- ホームページを提供するのは「Webサーバー」
- メールを送受信するのは「メールサーバー」
- ファイルを共有(保存)するのは「ファイルサーバー」
- データを保存するのは「データベースサーバー」
更に身近なものには、インターネット上で提供される、ショッピングサイトや、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)などがあります。
これらは、「Webサーバー」と「データベースサーバー」など、複数のサーバーをネットワークで繋いで、ひとつのシステムとして、構成されています。
サーバーに使われるコンピュータはどんなもの?
高性能なサーバ専用のコンピュータ
多くの人が利用するサービスを提供するためには、通常は、性能の良い、サーバー専用のコンピュータを使っています。
具体的には、「ブレードサーバー」や「ラックサーバー」などがあります。
システムを構成するたくさんのサーバーは、サーバー専用の部屋に置かれていることが多く、コンピュータの熱で室温が上がってしまうので、冬でも冷房が入っています。
簡易的なサーバーを作る場合には、私たちが普段使用しているパソコン(パーソナルコンピュータ)をサーバーとして使用することもできるんですよ。
ディスプレイ(画面)がない!?
パソコンには必ずディスプレイ(画面)が付いていますが、サーバーには、ほとんどの場合、ディスプレイが繋がれていません。
じゃあどうやって操作をするの?
メンテナンスの時など、サーバーを操作する場合は、遠隔操作(ネットワーク経由)でサーバにログインをします。
サーバーとは切っても切れない、クライアントとは?
サービスを要求するのがクライアント
「サーバー」に対して、サービスを要求して提供を受けるコンピュータのことを「クライアント」といいます。
「クライアント」は、英語では「Client」です。
「依頼人」という意味があることからも、イメージしやすいかと思います。
「クライアント」と「サーバ」は、ネットワークでつながっています。
ここで、「クライアント」と「サーバー」の例を2つご紹介します。
【例1】クライアントがパソコン
サーバーが、Webサーバーの場合、クライアントは、あなたのパソコンやスマートフォンです。
クライアントとサーバーは、次のように動作します。
- クライアント(スマートフォンやパソコン)で、Webサーバーに「このページをください」と要求する
- サーバー(Webサーバー)から、対象のページを応答する
- クライアントの画面で対象のページを表示する
【例2】クライアントもサーバー!?
サーバーが、データベースサーバーの場合、クライアントは、Webサーバーになります。
「データベースサーバー」は、多くの場合、それ単体で使用されることはありません。
「Webサーバー」で入力されたデータを保存するサーバーとして、「Webサーバー」と組み合わせて使用されます。
この場合、「Webサーバー」がサービスを要求する側になるため、「Webサーバー」が「クライアント」になるのです。
動作の流れは次のとおりです。
- クライアント(Webサーバー)で、データベースサーバーに「このデータをください」と要求する
- サーバー(データベースサーバー)から、対象のデータを応答する
- クライアントで対象のデータを使えるようになる
クライアントとサーバーは、サービスを要求する側と提供する側の関係であり、何をサーバーとして見るかによって、クライアントが何になるかも変わります。
身近なものに例えると
サーバーとクライアントは、お店とお客さんのようなイメージ
サーバーとクライアントは、お店とお客さんの関係をイメージすると分かりやすいです。
お店(サーバー)
- レストラン、花屋、病院、など、特定のモノやサービスを提供する
- 複数のお店が繋がって、お客さんにひとつのサービスを提供することがある(農家が食材を提供し、その食材を使ってレストランが料理を提供する、など)
- 営業時間が決まっていて、それ以外の時間に在庫の補充や清掃(=メンテナンス)する
- お客さんが多く、お店が混んでいるときは、モノやサービス提供までに時間がかかる
お客さん(クライアント)
- お客さんのタイミングでモノやサービスを買いに(要求しに)いく
- お店が営業時間外(=メンテナンス中)の場合は、お客さんがお店に行っても、モノやサービスを受けられない
- B to Bの場合は、サービスを受ける側のお店がお客さんになる
まとめ
- 「サーバー(Server)」とは、「ネットワーク上でサービスを提供するコンピュータ」のこと
- 「サービス」には、ホームページを提供する、メールを送受信する、などがある
- 「サーバー」に使うコンピュータは、高性能なサーバー専用のもの
- 「クライアント」はサービスを要求する側で、「サーバ」とセット
いかがでしたか?
少しでも「サーバー」についての理解を深めていただけたら幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
こんにちは!
システムエンジニアのミキです。