「本のご紹介」第28回目の投稿です。
東京アルコール医療総合センター・センター長、医学博士でいらっしゃる垣渕洋一さん著の、「「そろそろ、お酒やめようかな」と思ったときに読む本」をご紹介します。
- お酒をやめようと考えている方
- お酒をやめたいけれど、なかなかやめられない方
- 禁酒をする方の身近にいる方
本書を読むと、お酒に関する正しい知識を得られ、体への影響がわかります。お酒をやめるメリット、続けるデメリットがわかると、自然とお酒をやめようという気持ちになると思います!
もくじ
東京アルコール医療総合センター・センター長、著者の垣渕洋一さん
東京アルコール医療総合センター・センター長。成増厚生病院副院長。医学博士。筑波大学大学院修了後、2003年より成増厚生病院附属の東京アルコール医療総合センターにて精神科医として勤務。アルコール依存症の回復には行動変容が重要だという信念のもと、最新の知見を応用した治療を行い多くの回復者を送り出している。臨床のかたわら、学会や執筆、地域精神保健、産業精神保健でも活躍中。
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多くのアルコール依存症の方を回復させている医師の先生による書籍ですから、信頼できますね。
本の中身を少しだけ、ご紹介
1章 変わりつつあるお酒と日本人の関係
2章 今のうちに知っておきたい「危険なサイン」
3章 お酒を飲んだとき、体では何が起きているか
4章 人生が一変!お酒をやめる7つのメリット
5章 ”続く仕組み”をつくれば禁酒は難しくない
6章 飲み続けたとき、あなたに起こること
ほとんどの人が知らないアルコールの正体
自分でも気づかないうちにアルコールに依存していく背景には、飲酒のデメリットに対する認識の甘さや誤解もある。
こうした誤解を正すことで、飲まない人生を迷わず選択することができる。
「酒は百薬の長」は酒税のためのキャッチコピー
「酒は百薬の長」は、もともと「酒はどんな良薬よりも効果がある」という意味。
起源は、西暦8~20年頃に中国を支配した「新」の王莽という皇帝が発した言葉。この皇帝は酒税を創設し、その際に消費を促進(つまりは酒税をたくさん確保)するために、次のような意味の文句(キャッチコピー)を民に宣布したといわれている。
そもそも塩は食物でもっとも大切なもので、
酒は多くの薬の中でもっとも効果があり、祝いの席に欠かすことはできない。
鉄は農耕の基本であり、名山や大きな湖沼は豊饒な倉庫である。
この言葉だけが、2000年を経た今でも生き続けているのである。
アルコールは、脳に対しては「気分が晴れる」などの薬理効果はあるかもしれないが、肉体的な健康という視点でのメリットはゼロ、というのが真実。
お酒をやめる7つのメリット
禁酒の前に、自分が考える、お酒を飲む/飲まないことのメリット・デメリットを洗い出してみる。
人間にはもともと「健康になりたい、幸せになりたい」という本能があるので、「自分が健康になる方、幸せになる方」に気持ちが動く。気持ちが動くと、行動に移しやすくなる。
「お酒をやめるメリット」を次に挙げていく。
メリット1 ぐっすり眠れるようになる
メリット2 夕食の量と体重が減る
メリット3 肌の調子がよくなる
メリット4 出費が抑えられる
メリット5 生活習慣病やがんのリスクが低くなる
メリット6 思考がクリアになる
メリット7 時間にゆとりができる
お酒をやめるための具体的ノウハウが満載
本書は、お酒の体への影響から、お酒をやめるまでが具体的かつ分かりやすく書かれており、タイトルのとおり、「そろそろ、お酒やめようかな」と思っている方にオススメです。
特に、禁酒が”続く仕組み”の作り方について、具体策が詳しく書かれているので、これを実践すれば、本当にやめることができると思います。
例えば、飲酒日記をつけて見える化する、無理のない目標を設定する、などです。
最終章にはお酒を飲み続けたときにどうなるかが書かれているので、本書を読むと、健康を保つためにはお酒をやめよう!と決意できると思います。
自分の周りにお酒をやめようとしている方がいたら、この本を紹介したいです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!
気になった方は、ぜひ読んでみてください。
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