「本のご紹介」第30回目の投稿です。
古尾谷八幡神社の宮司(神主)、新井俊邦さん著の、「神主はつらいよ――とある小さな神社のあまから業務日誌」をご紹介します。
- 神社の日常をのぞいてみたい方
- 宮司の仕事に興味がある方
- とにかく笑いたい方
私は、目次を読んだだけで、笑ってしまいました!電車の中で読むのは、要注意です。
おもしろいだけでなく、神主の日常や苦労がよくわかる1冊です。
もくじ
神主と経営コンサルタント、2つの顔を持つ、著者の新井さん
古尾谷八幡神社の宮司(神主)
1961年、埼玉県川越市生まれ。古尾谷八幡神社の宮司(神主)。そのほか13社の神社の宮司を兼務。
埼玉大学工学部を卒業後、大手電子部品製造会社に就職し、順調にキャリアと実績を積み重ねるが、50歳の時、わけあって年収700万円のサラリーマン生活を捨て、14社の宮司に就任した。以降、現在まで12年にわたって宮司として奉仕。その一方で、経営コンサルタント・中小企業診断士の顔も持っている。
古尾谷八幡神社は1000年を超える古社であり、本殿は埼玉県から有形文化財に指定されている。
Amazon.co.jp: 神主はつらいよ――とある小さな神社のあまから業務日誌 : 新井 俊邦: 本
脱サラして50歳で宮司デビューとは、たいへんなご苦労があったかと思いますが、1000年を超える古社をはじめ、14社もの神社を守られる大切なお仕事ですね。
本の中身を少しだけ、ご紹介
第1章 ある日突然、神主になりました
第2章 弱小神社の神主に休息はない!
第3章 神社に出没する困った人たち
第4章 神社にも押し寄せる近代化の波!
第5章 知ってトクする神様の教え、神社活用法
氏子さんの人数が多すぎる!~顔を覚えきれなくてごめんなさい~
「氏子」とは神社がある地域に住み、その氏神様を祀り、守護を受ける方々のことです。
宮司さんはどうやら、氏子さんたちのお顔を覚えきれない様子です。
それもそのはず、同じ苗字の方が多いなど、他にも納得の理由が書かれていました。
この難局をどう乗り切ればいいのか!?宮司の悩みは続く。。。
台風で古神社の屋根が飛んだ!~千年の歴史ある建物が暴風雨にさらされて~
台風などの自然災害の時は、どうすることもできないことがあります。
2018年9月の台風24号で、それは起こってしまいました。
なんと、神社の屋根が飛んでしまったり、木が倒れて社殿の屋根に覆いかぶさってしまったり、他にも被害が発生したとのこと。。
このときは、寄付金額や保険で無事に修理できたとのことで、読者の私もホッとしましたが、古い建物を守っていくのは、大変なことなのだと改めて感じました。
メルカリに御朱印を出品しないで!~出品者も落札者もバチがあたります~
そんなバチ当たりな方がいるものだと、私も驚きましたが、実際にあったお話だそうです。
メルカリなどで落札したお守りや御朱印は、他の方の穢れを吸い取っているものだということを、よくよく理解していただきたいと、心から思いました。
宮司さんを応援したくなる
神社を身近な存在として感じている方は、多いのではないでしょうか。
私も、子どもの頃から毎年欠かさず行っている神社があります。
本書は、そんな神社で働く神職の方の日常がおもしろく綴られています。
とても興味深いエピソードばかりでした。
楽しく読ませていただいたのと同時に、ご苦労が多いお仕事なんだとよく分かり、著者の宮司さんを応援したくなりました。
クセになりそうな味のあるイラストも、とても良いです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!
気になった方は、ぜひ読んでみてください。
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