SEは「1日中パソコン仕事」ってホント?

ミキ

こんにちは!
システムエンジニアのミキです。

「システムエンジニア(SE)」と聞くと、1日中パソコンで仕事をしている、というイメージを持たれていませんか?

今回は、そんなイメージを覆す、システムエンジニアの仕事について、お伝えします。

こんな方に読んでほしい!
  • システムエンジニアの仕事に興味がある方
  • システムエンジニアを目指している方
  • システムエンジニアになったばかりの方

そのイメージは誤り!

実はコミュニケーションをたくさん取っている

私は、入社する前まで、システムエンジニア(SE)は、1日中パソコンに向かって、ひとりで黙々と作業をするのだと思っていました。

ミキ

ところが、いざ現場に出てみると、会議などでメンバーと話す場面がたくさんありました!

一口に会議といっても、形態は様々で、お客様とする会議、チーム内でする会議、リーダーだけでする会議、などがあります。

また、会議というキッチリした形式でなくても、次のような、チームメンバーとコミュニケーションを取らなければいけない場面が、本当にたくさんあります。

  • 朝会や夕会での進捗確認
  • 作り終わった設計書やプログラムのレビュー
  • 「いま少しお時間ありますか?」から始まる質問・確認・相談 など
ミキ

おそらく、他のデスクワークのお仕事とほぼ同じか、それより多い時間、人と会話をしているのではないかな、と思います。

なぜそんなにコミュニケーションを取る必要があるのか?

「システム」という目に見えないものを作っているから

たくさんのコミュニケーションが必要な理由は、システムという目には見えない物を作っているからです。

「目に見えない」と書きましたが、もちろん、サーバー用のマシンや、Webサイトの画面などは、目に見えます。
「目に見えない」のは、システムの動き方(仕様)です。

ミキ

Webサイト(A○azonなど)の「注文」ボタンを押した後、システムの中で何が起こっているかは、目に見えないですよね。

システム開発の際には、システムの仕様や作り方(目に見えないもの)を、図で表現したり、文章で表したりして、設計書を作成していきます。

そのため、自分が考えていること、相手が考えていることを共有するために、十分なコミュニケーションを取ることが必要です。

1つの「システム」をチームメンバーで分担して作っているから

もう一つ、コミュニケーションが必要な理由は、1つのシステムをたくさんの人が集まるチームで作っているからです。

チームで作るということは、作業を分担する必要があります。
すると、どこからどこまでが自分の担当範囲なのかをしっかり確認しなければいけません。

また、自分が作る範囲と相手が作る範囲の境界の部分をどうやって作るか、しっかり確認しておかないと、後でつなげた時に動かなくなってしまいます。

ブロックの凹凸がうまく噛み合わないようなイメージです。

ミキ

計画の段階で、大まかな分担は決めておきますが、作業を進めていくうちに、細部で決まっていないことが出てくるため、都度コミュニケーションを取って決めていくことが必要なんです。

みんなの「普通」が違うから

更に、システム開発時はプロジェクトが発足しますので、異なる経験を持つ人(技術や知識のレベル、システム設計の考え方が異なる人)が大勢集まります。

「異なる経験を持つ」=「システム開発における常識(普通)が異なる」ということです。

1つの言葉の使い方やイメージが異なることもあるので、話していることについて認識が本当に合っているか、常に確認が必要です。

ミキ

日常生活に例えると、「ギター」と一言でいったときに、人によって「アコースティックギター」、「エレキギター」、「クラシックギター」など思い浮かべるものが違うという感じです。

認識がずれたまま作業を進めてしまうと、後になって大きな問題に発展し、大幅なやり直しが必要になってしまいます。

同じプロジェクトの技術者同士でも「普通」が違うのですから、お客さんの「普通」と技術者の「普通」は、違うケースが多いです。

ミキ

「言わなくても分かる」という油断は禁物です!
「念のため」のコミュニケーションがとても大切なのです。

どのようにコミュニケーションを取るのか

ミキ

では、認識齟齬にんしきそごを起こさないためには、どのようにコミュニケーションを取れば良いのでしょうか。

とにかく図解!

システム(プログラム)が動く様子が目で見えないなら、目に見える形にするしかないので、とにかく図で表します。

SEの仕事の中では、フローチャート、状態遷移図、シーケンス図、など、SEなら常識的に知っている、いろいろな種類の図を使います。

それだけでなく、ポンチ絵レベルの絵も、よく書きます。

図や絵があれば、複数の人でそれを見たり指さしたりしながら
「ここからここにデータを送って〜ここで登録して〜その結果をここに送って〜」
みたいな言葉で話せて、認識が合いやすいです。

動きのあるものを言葉だけで説明すると、伝える側も受け取る側も、正しく伝わったのか(理解できたのか)不安が残るものです。(その時は分かったつもりでも、後から認識の違いに気付くこともあります。)

その点、同じ絵、同じ図、同じ資料をみて、「ココの範囲ね」とか「今の話は図の中のココのことね」という話をしておけば、双方の頭に同じイメージができるため、認識齟齬が起きにくくなります。

ミキ

私は、思い立った時にすぐ書けるように、ノートとペンが手放せません!

具体例で示す

図を元に話をして、分かった!と思ったり、その場にいる人たちで認識が合ったなと思っても、

「具体的にはどんな値が入るの?」

と考えてみると、意外と分かっていなかったり、認識が合っていないことに気付くことがあります。

具体化すると、様々な問題点に気付けることもあります。

そのため、なるべく具体的なところまで想像して、会話をしておくことが大切です。

まとめ

システム開発に携わるには、コミュニケーション能力が不可欠です。

ただ、コミュニケーションが苦手だな、と思う方でも心配ありません。
話すことだけがコミュニケーションではないからです。

チームの雰囲気作りの観点からは、雑談が上手なことに越したことはありませんが、
簡潔に文章にまとめる、図で表す、ということの方が効率的にコミュニケーションを取れることが多いので、できるところから、コミュニケーションスキルを磨いていけばよいのです。

ミキ

あなたのSEの仕事のイメージと比べて、いかがだったでしょうか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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