儲かるブランドは、「これ」しかやらない!

「本のご紹介」第18回目の投稿です。

株式会社ブランドテーラー代表取締役の乙幡満男さん著の、「儲かるブランドは、「これ」しかやらない 弱者でも1位をとれる!」をご紹介します。

こんな方にオススメ!
  • ブランドとは何かを知りたい方
  • なぜブランドが大切なのかを知りたい方
  • ブランディングでは何をすればいいのか、を知りたい方
  • 何かを売るすべての方
ミキ

「モノが良ければ売れる」時代は終わった、というお話が印象的でした。では売るためにはどうすればよいのか?が初心者にもよく分かる一冊です。

多くの企業のブランディングを手がける、著者の乙幡満男さん

1974年生まれ。株式会社ブランドテーラー代表取締役。日本マーケティング学会会員。日本ブランド経営学会会員。

大学卒業後、メーカーにて商品開発を担当。数多くのヒット商品を世に出し、特許も取得。米国クレアモント大学院大学ドラッカースクール卒業(MBA)ののち、米系コンサルティング会社で、イオンのPBのブランディングに従事。

2014年マツモトキヨシに入社。同社のPB「matsukiyo」など新しくブランドを立ち上げた。ブランド全体の売上・利益向上に貢献し、世界最大手のブランドコンサルティング会社が主催する「Japan Branding Awards」2018年最高賞受賞に導く。

2018年にブランド開発及び商品開発のコンサルティング会社を創業し、現在、大手流通やメーカーなど様々な企業のブランドコンサルタントとして活動中。セミナーや執筆活動も行っている。

儲かるブランドは、「これ」しかやらない 弱者でも1位をとれる! | 乙幡 満男 | マーケティング | Kindleストア | Amazon
ミキ

乙幡さんは、マツキヨのプライベートブランドを立ち上げるなどの華々しいご実績をお持ちで、本書以外にも、ブランディングに関する書籍を多数、ご出版されています!

本の中身を少しだけ、ご紹介

目次

第1章 なぜブランドによって、あなたの会社が強くなるのか?
第2章 強いブランドの第一歩は「これ」だけ
第3章 顧客は「ここだけ」つかめばいい
第4章 勝ち方を知っているブランドは「これ」しかやらない
第5章 ブランドは、この価値だけを売っている
第6章 ブランドの魅せ方、伝え方

強いブランドは高くしても売れる

スターバックスのコーヒーは、なぜコンビニのコーヒーよりも高く売れるのか。

品質などの機能的な価値に差がないとすると、顧客は「好き」や「居心地がよい」といった、感情をゆさぶる「情緒的価値」という無形の価値に対して、対価を払うから。

ブランドは、購入してもらえる理由(情緒的価値)をしっかり作ったうえで、ブランディング活動をしっかり行い、その価値を高めていくことが重要。

強いブランドは、この仕組みをよくわかっているからこそ、より多くの情緒的価値を作り出す努力をしているのである。

強いブランドには「らしさ」がある

ブランドの「らしさ」とは、顧客の頭の中に構築されているブランドイメージのこと。

強いブランドの多くは、「らしさ」が明確。

たとえば、「シンプル」と聞いて思い出すブランドは?

無印良品を思い浮かべた方は少なくないでしょう。
これが「らしさ」。

では、「らしさ」とはどうすれば築くことができるのか。
目指す(あるべき)姿に対する一貫した行動を積み重ねることで、「らしさ」を築いていくのである。

「らしさ」を蓄積して、ブランド名を言わなくても想起されるブランドを目指そう。

顧客の頭の中をジャックしろ!

ブランドにとって、最も重要なことは、「認知されているかどうか」。

「知られている」ということは、安心感を生む。

だから、認知されていればいるほど、選ばれる可能性が高くなる。

まずは、「知ってもらう」ことを目指し、「〇〇といえば」に続いていちばんに思い出してもらえるブランドになろう!

ブランドが多くの利益をもたらす6つの理由

  1. 価格で競わなくていい
  2. リピーターが指名買いしてくれる
  3. 顧客が自ら宣伝してくれる
  4. 従業員も売りたくなる
  5. 取引先との交渉でも有利
  6. 良い人材を採用しやすくなる

モノ作り屋さんもブランディングを意識すべし

「モノが良ければ売れる」という時代は終わった

私の仕事はシステムというモノを作る仕事なので、「モノが良ければ売れる」という時代は終わったというお話は、ショッキングでした。

良いものを作るのは当たり前で、売り方までしっかりと考えないといけないんですね。

私を含め、モノ作り屋さんは作ることに注力していて、伝えることを軽視しがちだと思うので、このことを知っているのと知らないのとでは、大きな違いだと思いました。

知覚品質と、実際の品質

もうひとつ、なるほど、と思ったのが、知覚品質のお話。

実際の品質と、顧客が認識している品質(=知覚品質)が異なるケースは少なくないそうです。

たとえば、話題だから買ったけど期待外れだったものとか、逆に、買ってみたら思ったよりも良かったものって、結構ありますよね。

作る側の立場では、実際のモノが良くても知覚品質が低ければ売れないので、高める努力をする必要があるし、
買う側の立場では、知覚品質が高い商品は本当に良い物なのかを見極める必要がある、
ということですね。

ミキ

最後までお読みくださり、ありがとうございました!
気になった方は、ぜひ読んでみてください。
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