「メンタル弱いが一瞬で」変わった本

「本のご紹介」第2回目の投稿です。

心理カウンセラーである片田智也さんの「「メンタル弱い」が一瞬で変わる本 何をしてもダメだった心が強くなる習慣」をご紹介します。

こんな方にオススメ!
  • メンタルに関する悩みがある方
  • 自分でメンタルケアをしたいと思っている方
  • 大切な人のメンタルの助けになりたいと思っている方

ミキ

様々な感情の取扱説明書のような本です。
メンタルの悩みに対して、きっと答えを見つけられると思います!

本を読む前に

この本を手に取った理由

私はこれまで、職場の同僚や後輩が、心のバランスを崩して休職や退職を余儀なくされた様子をたくさん見てきました。
また、私自身も「メンタル」について知識としては知っていたものの、どこか他人ごとのように感じていたため、一時期、自分をうまく保てなくなってしまったことがあり、「正直、ナメていたな」と思いました。

その時から、健康なメンタルを保つにはどうすれば良いのか、悩みながら試行錯誤してきました。

今回は、本の帯の、こちらの言葉に惹かれて本書を手に取りました。

「だいじょうぶ。それは自然な弱さです。」

本の概要

気になるポイント

第一章 あなたのメンタルが「いつも弱っている」理由

「メンタルが弱っている人」はいても「メンタルが弱い人」はいない。
それは、風邪をひいた時に「身体が弱っている」状態と同じ。

「メンタルが弱い」=「悪い」ことではない。
メンタルの4つの捉え方には二つの軸(自然/不自然、強い/弱い)がある。

イヤなことやうまくいかないことがあった時に、「落ち込み」や「不安」を感じるのは自然なこと。(=自然な弱さ)
「自然な弱さ」の否定(=ムダな自己否定)を繰り返すと、自信が育たず「いつも弱っている」状態になってしまう。

第二章 自然な弱さはすべて「人間らしい」と認めよう

「自然な弱さ」には、「あなたを守るための行動を促す」という意味がある。
「自然な弱さ」は筋肉痛のようなもの(強くなるための一時的な痛み)、と思えば良い。

例えば、「不安」は「行動を修正しなさい」という警告信号だと捉え、否定したり無理に強がったりしないこと。
感情に従って、やるべきことをすべてやれば、自信が持てて自然と不安が消えていく。

「不安」を感じたら、考えすぎないこと。
行動修正の警告に対して、行動せずに思考だけしていても「不安」は消えない。
行動の結果、うまくいくかどうかは誰にも分からないのだから、不安なままでも行動すれば良い。

第三章 不自然な否定と強がりでメンタルをいじめない

感情は「意思のある生き物」と捉えて、コントロールしようとしないこと。
自然な感情を認めて、尊重、対話、協力することで、感情に寄り添い、息を合わせていく。

「ねばならない」→「してもいい」(許可)に変えると、過剰な不安や緊張を緩めることができる。
力が抜ければ、自然なモチベーションや本来の力を発揮できる。

特に「眠らなければならない」とき。
義務ではなく許可(眠ってもいい)と思うだけで、自然と眠れる場合もある。

不自然な「ポジティブ思考」にも要注意。「ネガティブ」は悪ではない。

第四章 感情の力を借りればメンタルは自然と強くなる

感情や感覚は、人間が安全に生き延びるための「カーナビ」のようなもの。
自然な弱さが発してくれる警告を、小さなうちに察知して、「不安」に成長する前に行動すると良い。

たとえば、「イライラ」した時は、自分自身の不安や緊張に目を向けて、行動を変えよう。
「イライラ」の原因は、外(他人や環境)に求めないこと。(緊張と「イライラ」の悪循環に陥り、逆効果。)
また、意識して「リラックスモード」に切り替えよう。

第五章 感情の警告信号は思考ではなく、行動で応える

思考で感情をコントロールすることはできない。
感情が落ち着くまで、思い切り、泣く、怒る、愚痴る、などの「儀式」をしよう。
その後で、行動を変えれば良い。

人は、「悪い結果」が起きると直感的に「悪い原因」があると感じるもの。
「悪い原因」をなくせば「良い結果」が得られると感じるため、原因や犯人探しをしてしまう。
「誰も悪くない」と考え方を身につけよう。

第六章 人間関係を最適化すると自然な強さが生まれる

「協力」、「共感」、「共有」は、人間にとっての「精神的な栄養」。
自然な弱さを強さに変えるには、こうした栄養が必要。
たった一人、理解者がいれば、弱さと向き合う勇気が湧いてくる。

自分のことを「わかってもらいたい」なら、先にわかってあげる、そして伝える努力をしよう。

本を読んで

学んだこと

  • メンタルが弱い人はいない(弱っている人がいるだけ)ということ
  • 感情は、行動修正の警告だということ

一点集中!実践したいこと

  • 不安に思うことがあったら、とにかく行動する

感想

何ごとも、捉え方次第でプラスにもマイナスにもなるのだということを改めて感じました。

「弱さは自然なもの」と肯定されたことで、心がラクになる方も多いのではないでしょうか。
私は、この本を読み、どこか許された気持ちになりました。
不要な「ねばならない」をたくさん持っていたからだと思います。

「自然な弱さ」は悪いことではないということ、感情に耳を傾けて行動すること、「共感」が精神的な栄養であることなど、新しい考え方を得られたので、これからの行動を変えてみようと思います。

まとめ

  • メンタルの強さと弱さは、良い悪いではない。車輪の両輪のように、どちらも必要なもの。
  • 自然な弱さを「人間らしい」と認めることが本当の強さ、それを自己否定や強がりでごまかすのが本当の弱さ。
  • 感情を疑わず、発せられた警告の意味を読み取り、行動すること。
ミキ

最後までお読みくださり、ありがとうございました!
気になった方は、ぜひ読んでみてください。
↓の画像からamazonのサイトにアクセスできます。